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至聖三者 (ルブリョフによるイコン) : ウィキペディア日本語版 | 至聖三者 (ルブリョフによるイコン)[しせいさんしゃ]
『至聖三者』(しせいさんしゃ;)は、ロシアに伝わるキリスト教・正教会の板絵イコンである。アンドレイ・ルブリョフによって15世紀に描かれたとされる。 この作品はルブリョフによるイコンの中でも最も有名であり、ロシア芸術の到達点の一つとも看做されている。 == 概要 == 『至聖三者』は、マムレのナラの木の下のアウラアム(アブラハム)〔正教会に係る記事のため、日本正教会による転写・表記に基本的に則って記事を作成した。アブラハムの教会スラヴ語表記から、日本正教会ではアウラアムと転写される。〕を訪れた三天使を描いているが、これは至聖三者を象徴するイコンであると解釈される。至聖三者(三位一体の神)そのものは描けないが、至聖三者を象徴する三天使を描いたイコンであるとされる〔至聖三者(三位一体)のイコン - 大阪ハリストス正教会 のページ〕。 『至聖三者』について知られていることは僅かなものであり、学者達にとっても推測の域を出ない。作者がルブリョフであるということすらも時には疑問符が付けられる。作成年代についても、1408年 - 1425年の間、1422年 - 1423年の間、1420年 - 1427年の間といった推測が、異なる根拠から導き出されている。(教会の)公式見解では1411年か、1425年から1427年の間とされている。1575年には、イヴァン雷帝が金で装飾するよう命じ、1600年にはボリス・ゴドゥノフによって装飾が新しくされた。現在、イコンのオリジナルはトレチャコフ美術館に収められている。かつてはモスクワの近くの至聖三者聖セルギイ大修道院に、ラドネジの聖セルギイに敬意を込めて収められていた。二つの複製品が作られ(1598年から1600年までの間と、1926年から1928年までの間)、二つとも至聖三者聖セルギイ修道院の大聖堂のイコノスタスに嵌め込まれている。
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